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2011.01.10 Monday| スポンサードリンク | - | - | - |
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輝ける女たち
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2009.05.14 Thursday 10:53
「祖母がファンでした」「小さい頃から見てました!」。‥‥ああ‥そうですか、そりゃどうも‥‥と、せっかくのファンの歓声に、ウンザリ顔で応える中年手品師の名はニッキー。"年寄りばっかかよ‥‥" 長年続いたTVの仕事も打ち切られ、すっかり落ちぶれた彼は再び夜の街に帰ってきた。フランスはニースの由緒あるキャバレー「青いオウム」が、孤独な男の故郷だ。この店にニッキーがやって来たのはまだ15歳のころ。幼い芸の中にも、キラリと光るダイヤの原石を見つけた支配人・ガブリエルが、親代わりとなって可愛がり育ててくれたのだ。「愛する我が家」に帰ったニッキーはしだいに精気を取り戻すが、しかしそれも長くは続かなかった。ある日突然、ガブリエルは自らの命を絶つのである。謎の死に混乱する関係者たち。遺言に従って招集されたのはニッキーとかつての相方・シモーヌ、それと2人の間に生まれたニノとマリアンヌの4人だけだ。子どもたちは、勝手気ままに生きるニッキーが大嫌い。ところが支配人は、ニッキーにではなく、孫のように若いニノ&マリアンヌに「資産のほとんど」を譲ってしまった。もちろん老舗キャバレーも。意外な裏切りに憤まんやるかたないニッキー。もちろん突然呼び出された「かつての家族」に、愛の絆は1スジもなく、弔事の席にありがちな赤裸々な暴露話が乱発し混乱は増すばかりだった‥‥。残されたキャバレーには当然豊満な肢体のダンサーたちもオマケでついてくる。もちろんサービス満点、「おっぱいバレー」ならぬ「おっぱいキャバレー」である。「まるごと相続してね
」と言われたら、フツーの社会人なら困惑するところだが、ニノはゲイだしマリアンヌは凄腕ディレクターだし、動じる気配まるで無し。亡き支配人も女装癖ありで、肝心のニッキーたちの親子関係も怪しくて、話が進むにつれハチャメチャな過去を持つ連中だったことが明らかになる‥‥。さすがフリーダムの本場フランスであります。しかしカトリーヌ・ドヌーブを初め、名優・名女優たちが背筋を伸ばして「ビシっ」と演じると「あばずれ女」が「自分に正直な女」に輝いてくるから不思議。童顔のエマニュエル・ベアールまでもが、プロの歌姫として迫力満点の歌声を聞かせてくれる。ああもう皆さん良い女だなあカッコイイ! 男たちもだらしないなりにオトナの「香り」がある。ションベン臭いガキはお断りの、徹底したオトナの夜の世界は、豪華絢爛でキラキラと誇り高い。水商売なのに貴族社会のごとき気高さ。なんだかオトナの教科書みたいだよ。日本人が海外で幼く見られる理由がなんとなくわかるなあ。結局巨万の富を得る者はなく、遺言に振り回されているウチ、気がつくと全員が未来へ歩き出しているという見事な結末はさすが名支配人。死してなお、見事な仕切りなのでありました。(WD77/2007/11月号掲載 イラスト:カトウキョーコ)★★★ 幸せはハダカの合間に・・・輝ける女たち / LE HEROS DE LA FAMILLE/FAMILY HERO監督:ティエリー・クリファ出演:ジェラール・ランヴァン、カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール、ミュウ=ミュウ
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トランスフォーマー
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2009.05.01 Friday 01:16
クウェートの米軍基地。つかの間の非戦闘時間を楽しむ駐留部隊に近づく所属不明の攻撃ヘリ一機。だんだんと機影が明らかになるにつれ、それは撃墜されたはずの味方ヘリだとわかる。不信に思いながらも着陸を許す管制官‥‥。するとヘリは突然、巨大ロボットに変形し基地を襲い始めたのだったあーッ! 興奮文体でさりげなくごまかしたが、バッチリ荒唐無稽な作品である。むしろそのバカバカしい巨大ロボ・カタルシスを、心から楽しめるオトナな方々専門映画だ。もちろん80年代に誕生したキャラだから(元々はタカラトミーの和製オモチャが原作)戦車やトラックの超トランスフォーメーションに、懐かしさいっぱいの人も少なくないだろう。当時放映されてたアニメを見てた人は覚えてると思うが、乗物のロボット変形はどう考えてもそーとー無理がある。ってかハッキリいって無茶だ。それをさらにCGで実写化しようとはさすがはスピルバーグ氏。今でも自分の子どもが遊ぶ、その伝説のオモチャで映画が撮りたい。そんな「ほのぼのパパ」な思いつきで、この一本を撮らせてしまうのだから大物だ。しかもあの、マイケル・ベイにである。まあ動機は何でアレ、スピルバーグが本気を出したらやっぱり恐ろしい人なのだ。ロボットバトルや超変形の夢を実現した現代CG技術は、「いや参りました‥‥」と意味もなく降参したくなるほどの完成度。メタリックなボディが夜景を反射してキラメク姿はひたすら美しい。もはやCGで表現できないことはこの地上から無くなったな。コレ観たら小学生ぐらいなら‥‥いや大人でもCGの免疫が無い人は充分実写と信じちゃうんじゃないか?もちろん、映画としては「アレレ?」ってツッコミどころ満載なのであるが、そこはトランスフォーマーと知ってて観てるんだから、アレコレ揚げ足を取るのは野暮というモノ。だって自分の車が人型のロボになって、手の平に載せてくれるなん考えるだけでワクワクするじゃない! ちなみにアニメで正義の司令官オプティマス・プライムを演じていた玄田哲章は、あの渋い声そのままで吹き替えている。日本語モードで見ると、懐かしいのあのボス声が蘇るぞ!(WD80/2008/02月号掲載 イラスト:カトウキョーコ)★★★ メカの心に幸せ宿るトランスフォーマー / TRANSFORMERS製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ監督:マイケル・ベイ出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス
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マリー・アントワネット
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2009.04.29 Wednesday 23:12
女帝だろうが将軍だろうが、どんな偉人も人の子だ。若い頃には甘酸っぱい青春時代だって、悩める思春期だってあったかもしれない。子どもが生まれればママー・アントワネットもあっただろう。というわけで今まであまり描かれることの無かった、マリー・アントワネットの若くみずみずしい季節を、ソフィア・コッポラ女史がシズル感たっぷりに描いた話題作なのである。マリー・アントワネットと言えば「強欲な女帝」の代名詞だが、ここでは「けなげな入り嫁」として描かれている。しかもかなり同情的だ。その視点が母国のジャーナリストは気に入らなかったらしく、カンヌ映画祭のプレス試写ではブーイングが起こったそうだ。確かにこの「けなげな小娘」じゃあギロチン台送りにしたくはないなあ。ただ一般的解釈に沿わない話が、即「不正解」と言えないのが映画の面白いところ。ソフィア監督は「空気感」の監督である。そして主演のキルスティン・ダンストもまた、演技派というよりシャーマン体質を持つ感性の女優である。このユニットが教科書的歴史絵巻を目指すわけもない。カメラが追うのは、まるでホームビデオのごとき至近距離で射抜く乙女ゴコロの切さだ。親友との別れ&嫁ぐ日、すれ違う新婚生活‥‥。ああ考えたらマリーだって初めはタダの女の子じゃないか。遠くウィーンからたった1人で嫁いできて、それが気がつけば歴史に飲まれ、どう間違ってあの運命の断頭台へ向かうのか。考えると切ないやら悲しいやら。それにしても、力あるなあソフィア。美術の厚みも凄いけど、それを長短のレンズを自由自在に駆使して切り取るカメラのうまさがハンパじゃない。揺れるプライベートなカメラと、静謐な王室を写すカメラと、切り替えが実に見事。親父から学んでますわ。それとサントラね。現代パンクをフィーチャーしたり、もう軽やか軽やか。運命を閉じこめるベルサイユ宮殿の荘厳さは、絶望的なほどに青白く、厚く描かれていてまるでキューブリックのサスペンス映画のようだ(この辺はパパコッポラのサポートが随所に感じられる)。だが思い出せば、その寒々しさは、乙女番長・ソフィア監督がいつも現代劇で描いていた空気と同質のものだ。ヴァージン・スーサイズやロスト・イン・トランスレーションの画面をおおうあの青白さ。時代絵巻へと題材が変わっただけでこんなに雰囲気が変わるんだなあ。この監督の新しい挑戦は常に発見があって、映画好きとしてはとにかく楽しみなのである。(WD75/2007/09月号掲載 イラスト:カトウキョーコ)★★★ 幸せは、革命の犠牲に露と散るマリー・アントワネット / MARIE ANTOINETTE監督・制作:ソフィア・コッポラ出演:キルスティン・ダンスト - ←back 1/10 pages next→
![マリー・アントワネット (通常版) [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51C2CENCGgL._SL160_.jpg)
![ヴァージン・スーサイズ [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/21AJJJDN0XL._SL160_.jpg)


